けふも好く晴れて暑し。NHK總合桂文珍の演藝圖鑑に三遊亭小遊三の六尺棒を聞く。エンジェルス對レンジャーズ戰のテレヴィ中繼を見る。大谷翔平二十二號三點本壘打を放つ。わが弱小エンジェルス珍しく八囘裏五點を得て逆轉勝利を收めたり。Eテレ日本の話藝に三遊亭圓輔の厩火事を聞く。この噺は遊三に敎はり、當人も髮結いの亭主なりと。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝浜寄席に春風亭柳橋の禁酒番屋を聞く。日本野鳥の會編日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業（山と溪谷社）を繙くに老眼印字を讀むこと能はず。文字あまりにも小さし。
快晴の空拭ふが如し。炎暑燬くが如し。TBCラヂオ魅知國寄席に雷門小助六のへつゝひ幽靈を聞く。ラヂオ關西内海英華のラヂ關寄席に笑福亭恭瓶の牛ほめと桂一蝶の八五郞坊主を聞く。音源は前者が六月八日喜樂館晝席、後者は三月二十一日同席なり。ジョン・フォード論を讀み了る。NHKラヂオ第一NEXT名人寄席に金原亭馬太郎の元犬、一龍齋貞奈のお竹如來、桂三度の靑菜を聞く。三重テレビ淺草お茶の間寄席に春風亭柳橋のたらちね、宮田陽昇の漫才（呵呵大笑）、桂文治の扇の的を聞く。
晴れて風爽かなり。本日より大學夏期休暇。小熊英二の基礎からわかる論文の書き方（講談社現代新書）を讀む。NHK-FM浪曲十八番に天中軒月子のあゝ橫綱玉の海を聽く。脚本房前智光、尺八菊池河山、曲師伊丹明。母上自製のバナヽ入りフルーツケーキを食す。午後二間瀬敏史のブラックホール（中公新書）を讀む。
曇りて溽暑甚し。三年生春學期定期試驗。同僚某氏が作成せられし設問の日本語拙劣、また答案記入欄あまりにも狹苦しく書きにくし。學生不滿不平を鳴すこと甚し。余も同感なり。ともあれ今學期無事終了し夏休みなり。午下家にかへる。市立圖書館に徃く。駐車塲三箇所いづこも滿車なり。夏期休暇の學童とその母親多し。建物裏なる噴水に兒童群りて歡聲を擧ぐ。島田雅彦の小説作法XYZ―作家になるための秘伝―（新潮社）を讀む。
快晴。風しづかなり。昨夜のBS11柳家喬太郎のイレブン寄席に林家彦いちのといふ、ゆにばーすの漫才、三遊亭白鳥の座席なき戰ひ、ナオユキのスタンダップコメディ、喬太郎の錢湯の節を聞く。ナオユキ極上の十分間なり。何年か前の春通天閣界隈は初て聞きたり。やゝ風邪聲に聞ゆ。内館牧子著大相撲の不思議（潮出版社）を読む。夕刻代診の醫師M氏藥を請はむとて診療所に赴くに受付孃小さなる紙片を手渡さる。主治醫W國手病歿の通知なり。茫然として云ふ所を知らず。去三月急病にかゝり入院せらしばかりなり。余が最後に診察を受けしは二月二十八日なりき。W國手の主治醫となられしは西曆二〇〇九年四月なり。以來十三年間余は身心を救はれしこと幾囘なるを知らず。見舞と御禮の端書をしたゝめむと思ひゐたりしに此日訃報に接す。謝意を傳へる機會を永久に逸しぬ。悲しい哉。
快晴。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選に三遊亭好志朗の野ざらしと桂笹丸のやかんなめを聞く。解說者佐藤かんじの談に好志朗は立川ぜん馬に笹丸は雷門助六に夫々稽古してもらひたりといふ。BS-TBS落語硏究會に九代春風亭柳枝の四段目と橘家文藏の猫の災難を聞く。NHK總合桂文珍の演藝圖鑑にニッポンの社長の漫才と蝶花樓桃花の權助提燈を聞く。桃花好し。ABCラヂオ日曜落語なみはや亭に桂文華の井戶の茶碗を聞く。音源は先月十三日喜樂館晝席プロ野球應援ウィークなり。Eテレ日本の話藝に春風亭一朝の片棒を聞く。夕餉を用意す。獻立は締鯖、章魚と胡瓜のあへ物、冷奴なり。母上と食しつゝ大相撲名古屋塲所千秋樂テレヴィ中繼を見る。逸ノ城宇良を堂々寄切り十二勝三敗。結びの一番貴景勝照ノ富士を押出して橫綱四敗、逸ノ城初優勝す。わが正代若隆景を終始攻めて最後は叩込み十勝五敗。白星二桁は奇跡と云ふべし。
晴れて涼風颯〻たり。BS-TBS落語硏究會に柳家さん喬の妾馬を聞く。八五郞の人物像不安定なるを覺ゆ。NHKラヂオ第一眞打競演にナイツの漫才世界進出したい、柳家小菊の粹曲、三遊亭小遊三の花色木綿を聞く。花色とは縹色の事なり。劉慈欣の小說三體（早川書房）を讀む。この夏始て水羊羹を食す。母上と札幌菊水の鹽拉麵を食しつゝ大相撲名古屋塲所十四日目テレヴィ中繼を見る。逸ノ城明生に完敗。貴景勝照ノ富士いづれも勝ちを急ぎて自滅す。わが正代白星を拾ひぬ。本日一番の力相撲は霧馬山對若元春なり。三重テレビ淺草お茶の間寄席に林家たけ平の西行、ねづつちの漫談、三遊亭圓馬の高砂やを聞く。
薄く晴れて溽暑甚しからず。春學期二年生最終授業。午下家にかへる。大相撲名古屋塲所十三日目三段目テレヴィ中繼を見る。朝乃山大青山を萬全の寄切りにて退け優勝す。疫病蔓延のため力士續々休塲。幕内取組十八番の中七番不戰となりぬ。何故に興行中止せざるにや全く解すべからず。
隂。後に晴。余が五十七囘の誕辰なり。三年生對面授業。來週は學期末試驗なり。午下家にかへる。
陰雨冥〻。授業準備。午後橫臥讀書す。大相撲名古屋塲所十日目。本日一番の熱戰は錦富士對明生なり。
曇りて暑氣甚しからず。海の日とやらいふ祝日なり。NHK-FM邦樂のひとゝき端唄篇に藤本秀旵美の紫陽花、すだれ舟、雀の子、千本扇福のかうもり、夏はほたる、深川、猫じや猫じや、花季利恵のなすとかぼちや、安珍、緣かいな、れんじ日がさしやを聽く。慈君と夕餉をなしつゝ大相撲名古屋塲所九日目テレヴィ中繼を見る。我が正代阿炎の突押しに一步も退かず逆に突落して五勝四敗。角番脫出まで白星殘り三つなり。
隂。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選に五代目寶井馬琴の名人二代を聞く。初囘放送昭和五十四年十月十日NHK總合NHK講談大會。NHK總合桂文珍の演藝圖鑑に三遊亭志う歌の荒茶を聞く。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに古今亭志ん生の鮑のしを聞く。音源は昭和三十三年二月七日電通系地方局なり。ABCラヂオ日曜落語なみはや亭に桂二葉の近日息子を聞く。音源は今月十一日動樂亭ABCラヂオ繫げるトークライブ第一囘わきまえない生き方のすゝめなり。Eテレ日本の話藝に桂雀三郎の靑菜を聞く。去月二日NHK大阪ホールにて收錄。大相撲名古屋塲所八日目に奇事あり。結びの一番若元春對照ノ富士、立行司式守伊之助廻し待つたの宣告に失敗し橫綱力を拔きて寄切られたり。審判長時間協議の末廻し待つた直前の體勢を再現して勝負再開、橫綱下手投げにて勝ちぬ。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝浜寄席に春風亭橋蔵の寄合酒を聞く。
曇りて涼し。NHKラヂオ第一眞打競演に弁財亭和泉の匿名主婦只野人子、東京ボーイズの歌謠漫談、入船亭扇辰の團子坂奇談を聞く。大相撲名古屋塲所七日目は手に汗握る相撲なし。わが正代逸ノ城の左上手を巧みに封じていなし、逸ノ城が頭をかゝへて引く惡癖に乘じて正面より押出しぬ。地中海沿岸諸國熱波に襲はる。西班牙葡萄牙佛蘭西希臘摩洛哥山火事。
陰雨空濛。二年生遠隔授業。大相撲名古屋塲所六日目テレヴィ中繼を見る。逸ノ城けふも即座に御嶽海の左上手をとり寄切り六連勝。わが正代大栄翔の突押しに一歩も下がらず前に出續けて押出し二勝四敗。本日一番の力相撲は若隆景對霧馬山なり。ブライアン・グリーン著時間の終わりまで（講談社）を讀む。
朝の中薄く曇りて蟬の聲さはがしかりしが一時に鳴き止み風雨沛然盆を覆すが如し。NHK-FM浪曲十八番に富士琴美の五郞とその母を聽く。脚本中田比良夫、曲師伊丹秀敏。授業準備。夕餉をなしつゝ大相撲名古屋塲所五日目テレヴィ中繼を見る。正代若元春を强引にすくひ投げんとして寄切られ四敗。宇良御嶽海を手本の如きとつたりにて轉がしぬ。結びの一番逸ノ城照ノ富士の左上手をとり堂々寄切り五連勝。
晴。暑氣甚しからず。三年生對面授業。午下家にかへる。大相撲名古屋塲所四日目テレヴィ中繼を見る。我が正代豊昇龍を相手に苦戰せしかど土俵際辛くも叩き込みて初白星をあぐ。
雨ふりて風冷なり。けふも慈君とABEMAにて朝乃山の相撲を見る。錦国を上手出し投げにて倒す。稽古塲にて胸を貸すが如き相撲なり。授業準備。讀書。大相撲名古屋塲所二日目幕の内テレヴィ中繼を見る。正代霧馬山になす術なく送出されぬ。ラヂオ解說者の北の富士憮然として解說を拒みたり。本日屈指の取組は照ノ富士對隆の勝なり。
晴れて暑し。InterFM897細野晴臣Daisy Holiday!に鈴木慶一との對談を聞く。午下母上とABEMAの大相撲チャンネルにて朝乃山の相撲を見る。三段目二十二枚目として本塲所に復歸し剛士丸を寄切りたり。不幸續きの一年心中察するに餘りあり。夕餉をなしつゝテレヴィ中繼を見る。正代隆の勝を相手に爲す術なし。㝡早や氣力を感じず。結びの一番霧馬山照ノ富士に善戰す。
朝の中雨ふる。隂。朝風冷なるを覺ゆ。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに三遊亭圓生の三年目を聞く。音源は昭和五十二年十月二十日東寶演藝塲なり。Eテレ日本の話藝に三遊亭笑遊の野ざらしを聞く。六月十日埼玉縣鳩山町文化會館にて收錄。EテレNHK浪曲特選夏に国本はる乃が吉良の仁吉、真山隼人の龜甲縞、玉川太福が地べたの二人おかずの初日、東家三樂の良弁杉、天中軒雲月の決戰巖流島を聽く。夕餉に肉野菜の甜麵醬炒めをつくる。大相撲名古屋塲所初日テレヴィ中繼を見る。角番大關正代琴ノ若に手も足も出ず押出されぬ。同じく角番大關御嶽海は隆の勝に辛勝せしが貴景勝霧馬山に前まはしをとられて寄切られ、結びの一番照ノ富士も阿炎に送出されて上位陣腑甲斐無し。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝濱寄席に春風亭柏枝が應擧の幽靈を聞く。
陰。午後雷雨。NHKラヂオ第一眞打競演にニックスの漫才備へあれば、立花家橘之助の浮世節、三遊亭遊雀の蛙茶番を聞く。三重テレビ淺草お茶の間寄席に古今亭菊之丞の野ざらし、藤本芝裕の三味線漫談、立川談幸の鹿政談を聞く。
薄く曇りて朝風涼し。二年生對面授業。敎科書の作文餘りにも退屈なれば西班牙語を用いて嘘を吐かしむ。ジェームズ・カーン歿。享年八十二。
朝の中小雨ふりてゐたりしが直に霽る。今朝も蟬の鳴くを聞く。疊屋職人來り疊替をなす。
薄く晴れて蒸暑し。停留塲にて乘合バスを待つあひだ蟬の鳴きいづるを聞く。三年生對面授業。けふは退屈なる講義をしたりぬ。大に反省す。晡時遠雷ひゞき電光閃き驟雨沛然たり。Fさん電子郵件を寄して朗報を告ぐ。二十年前余が愛知縣立大に奉職せし時のゼミ卒業生なり。欣喜措く能はず。
陰雨空濛。黴雨明けてより雨却て多し。母上と市役所に赴き參議院議員選擧期日前投票をなす。路傍の寒暑計二十四度を示す。あぐりん村に立寄りて玉蜀黍赤紫蘇馬鈴薯など購ふ。大草四辻に大賀蓮の花咲けるを見る。大谷翔平二十八年の誕辰なり。
雨。涼し。エル・パイスにピーター・ブルックの訃報あり。行年九十七。銀座セゾン劇塲にて鑑賞せしマハーバーラタ今に忘れず。午前髮を理す。歸途自動車ガソリンスタンドにて四箇月ぶりに給油す。價格百六十三圓のところ五圓割引券を用いて百五十八圓となす。午後醫師M氏を訪ひ藥を請ふ。
雨。天然の打水となり暑氣俄に退く。飜譯少々。讀書。疊屋職人來る。約束より一時間遲く來りしは中津川大雨ふりしが故なりといふ。Eテレ日本の話藝に桂米福の佃祭を聞く。この噺は瀧川鯉昇に敎はりしと云ふ。夕餉に富良野と札幌のスープカレーを食す。
快晴。暑氣少しく忍易し。雜誌記事飜譯。大谷翔平十八號本壘打を放つ。午後讀書。三重テレビ淺草お茶の間寄席に桂伸衛門のマスクの女と神田松鯉の水戶黃門記出世の高松を聞く。
舊六月三日。連日晴れて炎熱燬くが如し。二年生遠隔授業。和氣靄靄。午後氣溫攝氏三十八度に昇る。午後雜誌記事飜譯。參議院議員選擧立候補者の選擧公報を一讀す。尊敬すべき人物一人もなし。この夏初めて枝豆を食す。