2009年1月5日(月) |
粗忽初め |
|
朝早く甥D寢室に來て余を起す。連日天氣快晴。風絶えてあたゝかなり。朝餉の後Dに請はれて麻雀大會第二回戰を開催す。D開戦を待ちきれぬと思しく、四人分の牌を並べ準備万端整へて祖父母と余の來るを待つなり。今朝は何故か勝運に惠まれざるD最後に勝ちて、丸く収まりぬ。晝餉に汁粉と磯邊燒を食ふ。D旅裝をとゞのへ、余は自働車を門前に止め待機す。三人の降來るを待つあひだ、ふと心附けば、甥DとRへの御年玉を書斎に忘れたり。取りに戻る時間惜しく、そのまゝ出發、三人を地下鐵道驛に送る。三人はそのまゝ地下鐵道にて名古屋驛に出で新幹線のプラトホームに向ひたり。余はヤマト運輸集配所に徃きDの衣類食品など詰めたる小包一凾を發送す。家にかへりて雜用を片附け、再び自働車を運轉して郵便局に行きS子宛に御年玉を速達で郵送す。三時過疲勞のあまり睡魔に襲はる。覺むれば六時なり。
|
|
2009年1月4日(日) |
必殺遊び人 |
|
晴れわたりて雲翳なし。甥Dと父上母上驛前の超級市場へ出かけたり。留守の中に後期授業復習プリントを作成す。午下甥D歸宅して直に余と正月恆例アイスホッケーゲームの勝負をなし、余初めてDに敗北を喫す。小學生の中は負けぬと思ひしが六年生の新春遂に敗れぬ。例年はビリヤードゲームに興ずるが常なれど、今年は本物のビリヤードを試さむと、三時過ぎDを車に載せ瀬港線の遊技場 JOYJOY に徃く。八臺ある撞球臺みな使用中にて待つこと二十分ばかり、手前左隅の臺空き、手慣らしの後勝負せり。Dは初體驗なれど要領よく、伎倆忽ち上りて余は感服すること頻なり。二試合畢れば一時間經ち、もう一時間延長せり。歸途S藥局に立寄り百五十八圓の牛乳二本購ふ。夕餉に味噌カツを食す。食後父上母上を交へて麻雀大會を開催す。素人の母上頓珍漢なる質問をなすこと兩三囘、然るに三連勝の後また勝ちて今宵の優勝者となり、一同爆笑せり。この日大瀧詠一山下達郎新春放談第一回目の放送日なれど甥の相手に夢中のあまり聽きそびれぬ。録音も忘れたり。マドリードのバラハス空港管制官とイベリア航空操縱士年始より同盟罷業にて航空機半數飛ばず、惡天候も災ひして滑走路四本の中二本閉鎖、大混亂を起したるといふ。
|
|
2009年1月3日(土) |
小吉 |
|
蚤起。日の光うらゝかに輝き空碧く澄みわたりたれど、西北の風吹きまさりて寒さ甚し。午前初詣せむとて父母甥Dを車に乗せ景行天皇社に行く。幸ひにして参詣の人雑沓せず、平常の縁日の如し。神籤を引くに甥Dは大吉を得たり。余は小吉なり。託宣をよむに、あせらばあせる程苦しみ多く騷げばさわぐほど損をする災添う運です、けれど何事も控えめにして心靜かに身を守り信神怠らなければ却つて後は大の幸福ありと讀めり。正午コメダ珈琲店に入り、小倉トーストとコメダ名物シロノワーゼを食す。超級市場Aに立寄り夕餉の買物をなす。食料品売場は客尠けれど、二階雑貨衣料品売場は珍しく混雑せり。福袋が人気と見え、スポーツ衣料品入りスポーツバッグの七千円福袋は品切れなり。電器屋に頸椎弧測定器なる機器あり。試みるに余は三センチ三ミリメートルなり。貼紙に枕選びの参考にされたしとあり。二時歸家。甥Dは昨日につゞきてトムとジェリーのDVDを見始め、途中より余も加はり、DVDにてスター・ウォーズ/ジェダイの復讐を觀る。夕餉に鮪丼を食す。食後余が皿を洗ひDが拭きて戸棚に片附けたり。Dは直に父上と將棋の對戰を始む。母上の話に、昨夜D寢惚けて徐に正座し寢言を言ひたる由、その顛末を聞き三人呵々大笑せり。けふの神籤の運勢を茲に記し置く。 夕立の雨やまなくに日はくれて行きなやみたる山の坂道 あせらばあせる程 苦しみ多く 騷げばさわぐ程損をする災添ふ運です けれど何事も控えめにして心靜かに身を守り信~怠らなければって後は大の幸福あり 運勢 小吉 学問 自己の甘さを捨て勉學せよ 相場 山氣を起すな 戀愛 自我を抑へること 縁談 腹立ちて自から破る恐あり人に任せよ |
|
2009年1月2日(金) |
來襲 |
|
晏起。須臾にして日は午なり。好く晴れたれど西北の風吹きすさみて寒し。郵便函を開き見るに賀状の束あり。從來郵便局正月二日は業務を休みたりき。昨年郵政事業民營となり、営業日を増やしたるやうなり。今日は甥D來訪の日なり。午下父上母上N子を車に乘せ最寄り驛に徃く。父上母上地下鐵道にて名驛に向ひ、余とN子はヤマト運輸集配所に徃き小包を送りて歸宅す。三時ふたゝび驛に徃く。甥D父上母上に伴はれて無事到着す。一人旅は二度目なれど些か緊張の面持ちなり。家にかへりて直に汁粉を食ひ遅き晝餐とす。Dは食後持參したる折疊みの將棋盤を取出し父上と對戰を始む。S子より父上母上N子と余に贈り物あり、包みを解くに手袋とスターバックスカード五千圓分なり。心遣い謝すべし。書斎にて電子郵件を確認するに札幌の叔父Sより一通屆きたり。燈刻いつもより早めに夕餉をなす。自家製チャーシュー入り拉麺を食し、一服して後N子を車に乘せて驛に送る。星斗森然たり。初更甥Dトムとジェリーを見たしとて、余の寢室にてDVD數枚を看る。終始背景に流るゝ交響樂と效果音の巧みさに二人して感嘆せり。今宵鑑賞せし作品星空の演奏会、は二更D父上母上と倶に川の字をなして寢に就けり。三更寢床に入り、NHK綜合テレビに新春藏出しまるごと立川談志の冒頭を看る。昨年の談志今日はまるごと10時間の再編輯版なり。獨演會のやかんを聽き、高田文夫橘家圓藏毒蝮三太夫の鼎談を聽く中いつか眠りに落ちたり。
|
|
2009年1月1日(木) |
御年玉 |
|
正月元日。舊十二月六日。朝七時半眠より覺む。快晴の空午後に至りて曇る。風靜なれど寒氣の甚しきこと京都の冬の如し。小鳥も鳴かず犬の聲もせず、門巷寂寂寞たること晝も夜の如し。終日家に在り。お節と雜煮を食べ一服するに、N子徐に御年玉を取出し父上母上と余に贈らる。思ひもかけぬことゝて父上の喜び限りなし。午後一睡を試む。三時過漉餡の汁粉を食ふ。夕餉に鋤燒を食しながら三十年前の北海道暮しを囘想し笑語す。鋤燒を食ふは何年振りなるを知らず。日誌を讀返すに平成六年法事の歸りに淺草今半に行きしことあり。然しあの晩はしやぶしやぶを食したり。この日誌も今は數重なりて八年目とはなりぬ。夕餉の後七時よりBS日テレにて活動寫眞かもめ食堂を看る。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ペルトラの演技を樂しむ。アキ・カウリスマキーへの戀文のやうな小品なり。
|
|